電車男を読む

事実は小説より奇なりと言う・・・
ネットや、Amazon で話題になっている「電車男」を読んだ。

電車男

電車男

正確に述べると、読書では無い。
ネットで閲覧したからだ。
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2ちゃんねるで多用されている、AA (アスキーアート) の意味が判らず、それらを途中で理解したワタクシは、2度目を読み返す。マジ、涙が出て来るよ、ママン・・・

_| ̄|○・・・ とか、
OTL とか、
orz とか、
である。
ちなみに、上の3種はがっかり、とかがっくしという意味。

秋葉原に屯する、長髪、ガリガリ、めがねで、ヲタという所謂典型的な秋葉系のもてないクンの一人「電車男」が、電車内でのデキゴトをきっかけに、自らと闘い、自らも成長しながら、困難に立ち向かって行く。

電車男」が2ちゃんねる掲示板の中で語るストーリーは、朴訥で、淡々としたものである。正直どこにでもあるハナシなのかも知れない・・・
が、周りで励まし、茶化す2ちゃんねらーが、感動を盛り上げ、大きなうねりとなって心に迫って来るのである。
多分、「電車男」だけでも、2ちゃんねらーだけでも物語は成立したのであろうが、両者が掲示板の中でコトバを投げあい、いくつものサブストーリーが生まれる最中で「電車男」のストーリーは一層純粋に昇華され浮かび上がって来るのである。

単純なワタクシは、読みながら何度も目頭が熱くなり、涙を堪えるのに必死であった。
リアルってスゴイ。
ネタなのかも知れないと思うムキもあるかも知れないが、そんな事を忘れて物語りに没頭する方がシアワセになれる。
物語を読み終え、ワタクシは無性にパートナーにキスをしたくなった。
飛び切り愛しいキスを・・・

この物語は、上記 URL のサイトから閲覧する事も可能であるが、長時間の戦いとなる為、本になったものをオススメしたい。
ワタクシは目がショボショボするは、涙が出るはで、大変な思いをした。

3度目の閲覧は、本書を抱え、誰もいない場所で心行くまで涙したい・・・
と、思った。
秋葉系、2ちゃんねる、オタクを理解する為の良質なバイブルとも言える物語である。