憂鬱な成田空港

  • 成田空港へのアクセス

東京近郊に住むワタクシにとって、海外出張、海外旅行の一つ目の憂鬱が成田空港である。
なにしろ遠い、高い。
品川からだと、成田エクスプレスで 3,110円。
内訳は、乗車券が、1,450円。
特急券が、1,660円。特急券の方が高い。
東京から成田空港までは約一時間の道程だ。
こちらは速くなった。ありがとうJR。

  • NEXの憂鬱

ワタクシは、この成田エクスプレス(通称 NEX)が大嫌いなのだ。
狭苦しい対面座席、しかもノンリクライニング。家族や友達連れの四人組を勝手に想定しているのであろうが、大きなお世話である。
狭い箱の中で、販売ワゴンを通す為、中央通路を広く取っている事が狭さに拍車を掛けている。鬱陶しい。
四人分の飲み物さえまともに置けないこの小さなテーブルで我々に何をさせたいのだろう?
大概は、見知らぬ他人同士で、憂鬱に座している。
様々な特急を利用して来たワタクシであるが、NEXは最もコストパーフォーマンスの低い特急の一つである。
その一方、ワタクシの知る京浜急行電鉄などは、急行、特急、快速特急とバリエーションが、あるが、普通乗車券で乗車が出来、追加料金は発生しない。まあ、乗車区間が異なるので比較にはならんか...

  • 立ち席乗車券の不思議

NEXには、立ち席乗車券があるそうだが、席が無いのに「立ち席」とはこれ如何に? 正しくは、「立ち乗り」乗車券ではなかろうか?

「どうしてもこのNEXに乗らないと間に合わない、乗せろ!」
等の、慌て者からの要望が多く寄せられ実現した、とJRは言うがこれは如何なものか?
本来は本数を増やし、対処すべき問題なのでは?

「立ち乗り乗車券」は、席が有ろうと無かろうと、気にせずに販売されている「自由席特急券」の発想から来ているモノと推測する。
但し、席があれば座れる「自由席特急券」とは異なり、原則全席指定のNEXでは乗車中は席に座る事ができない。
まあ、大概は、「no show」の乗客がいるモノであるから、その様な席に座れれば吉。
NEXの予備席に座った場合は、追加料金を支払う事となる。

ところで「みどりの窓口」で、
「Sorry, this train is no sitting sheet available. Would you take a standing sheet ?」
と聞かれ、「Yes!」と答えた外国人旅行者は、何も判からずに立ったままNEXに乗り込むのであろうか?
そうでは無い事を祈りつつ、合掌。

  • その他の選択枝

その他の選択として、京成スカイライナーや、リムジンバスがあるが、コストは然程開きが無い。(本項目は、後日加筆予定)

  • 国鉄の野望(今日も満席)

ワタクシの読んだ、藤田田(デンと発音してください)先生の著書「ユダヤの商法」流の作法に則っとれば、「儲ける事ができるのに安売りするのはバカ」である訳であるから、日本の海外への玄関口の一つである、成田空港への道を独占し、行き来する旅人からゼニを徴収するのは当然の権利であると謂えよう。関所の発想である。バカバカしい。

徴収される側から言わせると、これは、資本家による搾取であり、独占禁止法に当たるのではないかと、妄想は膨らむ。
とは謂え、このNEXを喜んで利用する乗客が存在するのも事実である。
基本的にダイヤの感覚が開いている事に起因するが、今日もNEXは満席である。