明確な責任の所在

  • 先走りをしたマスコミと安田社長のコメント

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20041216ic27.htm
http://www.yomiuri.co.jp/business/news/20041216i316.htm
...こんな書き方をする記者も記者であるのだが...

ワタクシが先に指摘した様に、各社の報道にバラツキがあり、それに業を煮やした安田隆夫社長がコメントを発表した。

ペアネットいなぎ pdf ファイル

しかしながら、この度の各社メディアによる事件報道には、事実無根の言及も含め、その歪曲された内容はいささか目に余るものがあり、残念でなりません。

まずこの度の火災は、あくまで陰湿かつ凶悪な放火によってもたらされた殺人事件であり、弊社並びに殉職者はその直接的被害者であり、犠牲者であります。
 にもかかわらず、そうした事件の本質への言及が殆どなされず、あたかも弊社の圧縮陳列やジャングル売り場が火災の遠因であるかのような報道は甚だ心外です。
 加えて、過去の店舗出店に対する住民反対運動とか、本件とは全く関係のない公取委立入調査の件などを蒸し返して、なぜ今、弊社がこれほどまでにあげつらわれ、パッシングの嵐に晒されなければならないのでしょうか。

巧みに理論をすり替え様としているが、火災の遠因ではなく、"火災後の被害の拡大"が圧縮陳列によってもたらされたのではないか?との疑惑である。
もし、圧縮陳列の為に、失われる必要の無かった若い命が、失われたのであれば、見直すべきでしょうと諭しているのである。

しかしこのように悪質で凶暴な放火を前提とした売り場作りは不可能です。

少なくとも圧縮陳列がいいとか悪いといった次元の話でないことだけは、明確にご理解いただけると思います。

にもかかわらず、上記の様な開き直り、理論のすり替えを謀る様なコメントは悪意に満ちたものであると考えます。

このような事態を収拾し、株主の皆様の不安を払拭して信頼を取り戻すまでは、全責任をもって自らの職務を全うする決意です。

つまり、上記のコメントが示す通り、安田隆夫社長のコメントは、株主へ向けたものであり、お客様に宛てたモノではありません。
また、辞任に関しても、進退は株主が決める事であり、彼の唱える"責任"は株主への経営者としての"責任"なのです。
あの涙ながらの名演技を見せた記者会見(嘘泣き)で、既に分かっていた事ではありますが、視聴率を取ろうと、抱き合わせ商法並みにあれもこれもと、記事をツギハギした垂れ流し報道をするマスコミも猛省すべきです。
そこには、的確な分析も、示唆もありませんから、論点が見えなくなっている視聴者が多いかも知れません。
マスコミの世論の誘導が見られるのは事実ですが、それに乗じて自らを正当化しようと理論のすり替えを謀る社長もなかなかタヌキですな。