オキシライド乾電池

ビックラこいた!

パナソニックオキシライド乾電池のCMである。
恐らくパナソニック製携帯CDプレイヤーであろうが、オキシライド乾電池を使用すると音質が良くなるとのおハナシである。
イイのか?
で、調べて見た。

http://national.jp/product/conveni/battery/oxyride/lab/music/kiku.html
http://panasonic.co.jp/mbi/info/oxyride/01.html

乾電池の公称電圧は、1.5V である。
これは、マンガンもアルカリもオキシライドも同様である。
しかし、新品の乾電池の初期電圧の違いが音質に影響している様である。
アルカリ乾電池の 1.6V に対して、1.7V である。
つまり、公称電圧の 1.5V に対して、14%弱多い電圧が掛かると言う事なのである。

また、パナソニックのテスト方法にも疑問が残る。

充電式電池をはずした状態で、乾電池の単独使用

とあるのだが、パナソニックの上記の充電式電池が所謂ガム電池であったとすると、公称電圧は、1.2V であると思われる。
とすると、42%弱多い電圧で勝負している訳で、インチキでしょう。

普通に基板に使われている抵抗やコンデンサ等の電子部品の公差(許容差)は、上下5%で、厳しい部品では、上下 1% のものもある。
製品にした時のバラツキを考えたら、やはり、上下 5% 程度には押えたい。

で、やはり、過電圧に厳しい機器などでは、使用できない(一部のストロボなど)とか、発熱する現象が起こる様である。

ビックラこいたのは、上記の過電圧を許容できてしまうパナソニックの携帯プレイヤーであるが、そんな設計は恐らくされていない。
どんな比較をしたのかが、定かでは無いのだが、同じボリューム位置で聞き比べた時、単に音が大きかっただけでは?とワタクシは勘繰った次第である。

また、初期電圧により、音質が良くなったとしても、時間の経過と共に、初期電圧は下がって行き、公称電圧に近づくハズ。
そこまで下がれば大差はないであろうし、1.7V が長く続くと機器にダメージを与えかねない。

CMのイメージに釣られて、大切な機器を破壊されない様、注意されたし!
パナソニックもキチンと説明すべし!