香ばしい毎日

毎日新聞東京夕刊に掲載されているらしい、"刺定席"が香ばしい。

『「ホリエモンVSフジTV」の構図を、世代間の争いに転化する動きがあるが、対決の本質は、内容主義と手続き主義の争いにある。』と振っておいて、最後に、『ナベツネと、ホリエモンは、内容主義において同類なのである。』と結論付けている。
結局は、「ホリエモンVSフジTV」の事は論じていない。

で、"内容主義"とは、『内容が良ければいい、良い政策であれば独裁政治でもいい、という考え』という事らしく、ヒトラーが"内容主義"だったらしい。

って、いきなりヒトラーに思いを馳せる記者(ナベエモン)!

対して"手続き主義"は、『あなたの思っている良いこととこちらの思っている良いことは必ずしも一致しない、という立場から、手続きを作ってそれを踏まえようという考え』らしい。

何度も記事を読み返したが、ワタクシの頭では、"内容主義"と"手続き主義"が対語になっておらず、ナベエモンが何を言いたいのかサッパリ分からなかった。

『手続きはどうでも結果が良ければ良いじゃん!』だったら、内容主義=独裁政治=ヒトラー???
『結果よりも過程が大事でしょ!結果は後から付いて来る!』だったら手続き主義???
あっ、やっぱり『独裁政治=ヒトラー』辺りがミスリードの原因か?

  • 刺定席

http://www.mainichi-msn.co.jp/geinou/wadai/news/20050303dde018070025000c.html

ナベツネホリエモン
 「ホリエモンVSフジTV」がかまびすしいが、気になるのは、これを世代間の争いに転化する動きがあることだ。新球団騒動のときに喧伝(けんでん)された「風穴をあける若いホリエモン」と「体制維持のおじさんナベツネ」と同じ構図である。この見方では重要な問題を見逃してしまう。

 実はこの対決の本質は、内容主義と手続き主義の争いにある。ホリエモンが日テレに出てけっこう逆切れしていたが、繰り返していたのは、自分はマスメディアを良くしようと思っている、それに関して異存はないでしょう、という論法だ。つまりホリエモンは内容主義である。簡単に言えば、'''内容が良ければいい、良い政策であれば独裁政治でもいい、という考え'''である。

 対して手続き主義は、あなたの思っている良いこととこちらの思っている良いことは必ずしも一致しない、という立場から、手続きを作ってそれを踏まえようという考えである。もちろんこれは、当初は良い政策で人気を集めたヒトラーに独裁政治をさせてしまった反省からきている。

 政治ならいざ知らず、経済界においては昔から内容主義のほうが効率よく会社を発展させてきたのも事実である。実は経済界の実力者のナベツネと、ホリエモンは、内容主義において同類なのである。(ナベエモン)

毎日新聞 2005年3月3日 東京夕刊