助産師研修、半数が「不十分」

いつの間にやら、産婆→助産婦→助産師と、その名称を変えて、イメージアップを謀っていたんですね。

で、その助産師ですが、少子化の影響で、実地研修の回数の基準を、「10回以上」→「10回程度」と曖昧にした結果、大幅に10回を下回るケースが続いたらしい。
養成所2校では、5回しか受けていない卒業生を送り出している。
一方、大学では6回以下でも卒業させている学校が3分の1に達したらしい。
10回程度が5〜6回って、どう言う計算なんでしょうか?
なし崩し的にイイ加減な対応をしてきたツケですね。で、今度は9回だってさ。

まぁ、大事な子供をお産するのに、イイ加減な学生さんには第一子を任せられんわな。

ところで、養成所では1年間の教育期間があるが、大学では助産師教育のための時間は半年あればいいほうらしい。
ますます、未熟な助産師を増やす結果に拍車を掛けているのではないか?

厚労省医政局は「助産師の役割はより一層高まっている。質を伴った助産師確保の道筋を探りたい」とし、養成所に対する補助金を強化したいとの事。

記事によると、助産師は全国で2万5724人。病院で1万7684人、診療所で4534人と言う事は、働いている助産師だけだと、2万2218人。
2003年の新生児の数(1,123,610)で頭割りすると、50人強/助産師か。
地域差もある筈であろうから、人手が足りない所は大変であろうな。

助産師の質向上にナゼ補助金なのか理解に苦しむ所であるが、実地研修、教育期間の短縮が改善出来なければ、質向上は望めまい。

ますます、少子化の悪循環に陥って行く事を危惧致します。
産婆さん復活か?
保健師助産師看護師法で医師と助産師しか助産行為をしてはならないとなっている。つまり、国家試験を受けていない産婆さんはNG)

  • 助産師研修、半数が「不十分」 質向上へ補助増額も

http://www.asahi.com/national/update/0306/TKY200503050325.html

助産師の養成課程で、国が定めた10回の分娩(ぶんべん)研修を受けないまま学生を卒業させている大学や専門学校が、04年春で全国110校のうち半数を超える65校にのぼることが分かった。
少子化が加速して、学生の研修に協力してくれる妊婦の確保が難しいことなどが原因。

背景には、少子化の進行がある。複数の子どもを産む女性が少なくなり、「第2子だったら協力するけど、第1子だから大事にしたいという気持ちが強い」(厚労省看護課)との傾向があるという。