ドコモおサイフケータイ

おサイフケータイは、SONYの非接触ICカード(FeliCa)の技術を使用している。
接触せずに情報を読ませる事が仇となり、カードリーダーを外から当てて、情報の読み取りが可能だそうだ。
おサイフケータイが普及すれば当然カードリーダーによる犯罪は増えるでしょうね。
カードリーダーの犯罪を防ぐには、カバンや服のポケット等に入れて持ち歩く際、FeliCaチップ面を内側に向け、外側に向けておかない事が必要らしい。

記事には、情報が読み取られた際、それを犯罪と認定する事が難しいとある。

個人情報が盗まれる事が問題なのか、おサイフの中のカネを盗まれる事が問題なのか、曖昧な記事であるが、カネだとすれば、精算情報の流れから、誰がカネを盗んだか、判定は難しく無い筈だ。

もし、技術的には問題が無く、カネを盗まれても犯罪として成立しないのであれば、ドコモのおサイフケータイの精算システムは元より、行政側の責任も免れない。

一方、個人情報が盗まれる事は、それを元に偽造カードが作られたり、暗証番号が知られたりする不利益が想定されるが、どこから情報が盗まれたかの判断が難しい為、犯罪としての成立は確かに難しそうだ。

ここら辺は、ドコモ本社内の「モバイル社会研究所」の発表なので、ワザと曖昧にされているのかも知れないが、FeliCa機能に関しては、ボタンの On/Off よろしく、所有者が意識的に切る事ができる機構が必要だと思われます。
記事は、利用者が賢く使うことが必要と結んでいるが、本来は、販売側(ドコモ)の配慮により犯罪を防ぐ方が本筋であろう。

まぁ、おサイフケータイを持っていないので分かりませんが、どうなんでしょうか?

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050308-00000009-zdn_m-sci

 ドコモ本社内に設置されたバーチャルな研究組織、「モバイル社会研究所」。そのシンポジウムでは、携帯電話と社会との関わりについて行われた学術的な研究成果が発表された。

 東京大学先端科学技術センター教授の玉井克哉氏は「携帯電話不正使用の予防に関する研究」を行っている。不正利用でまず頭に浮かぶのが、カメラ付き携帯を使った“デジタル万引き”。デジタルカメラでは話題にならなかったのは、利用者数の違いにあるという。

 また、汎用ブラウザの脆弱性や、暗証番号の未設定、暗証番号のキャッシュカードとの共通化など、事業者や利用者に向けての注意喚起が行われた。指紋センサーを使った指紋認証でさえも、付着した指紋を採取すればゼラチンで作った「グミ指」を使って指紋を再現することができるという。

 「指紋認証を使っている人のうち84%が、この技術は安全だと思っているのです。もちろん現時点では間違いではありませんが、これから半年から1年の間に、必ずしも安全とはいえなくなってきます。現在でも市販の指紋読取機の8割で(グミ指は)認識されてしまいます。指紋認証と暗証番号の組み合わせがよいでしょう」

 中でも衝撃的だったのは、おサイフケータイの知られざる問題だ。厚手のコートのポケットに入れてあるおさいふケータイに対して、外部からカードリーダーを当てることで情報の読み取りが可能になるというのだ。

 カードリーダは上着の袖などに忍ばせておくことができるサイズなので、小型のPCと組み合わせることで新たな犯罪の引き金となることが考えられる。

 現時点でこれを防ぐ手段としては、FeliCaチップ面を外側に向けておかないこと。もちろんカバンに入れたとしても同じ問題に直面する。そして何よりもやっかいなのが、こうして情報を読み取られたとしても、それを犯罪だとするのが難しいことだ。

 「非接触ICカードは、接触せずに情報を読ませるカードなわけですから、それができて当たり前。法的にこれを取り締まるのは相当に難しいと思います」。利用者が賢く使うことが求められてきそうだ。

http://e-words.jp/w/FeliCa.html